店舗紹介(立地、外観、雰囲気)
リッツカールトン・ランカウイ内、海の上に浮かぶように設計された「Hai Yan」。三方を海に囲まれ、特にサンセットタイムには黄金色に染まる水平線が一望できる。ウッド調のインテリアとリゾートらしい開放感が融合し、落ち着いたラグジュアリー空間を演出。カップルや記念日、特別な夜にふさわしいロケーションである。

コースやメニューの流れ
前菜
藤椒口水鶏(四川風よだれ鶏)。花椒が効いた辣油ソースにピーナッツと香菜が重なり、しっとりとした鶏肉の旨味とシビ辛の刺激が調和。四川らしい辛味ながらも上品さが際立つ。

魚料理
水煮魚。白身魚を唐辛子と花椒で煮込んだ四川の代表料理。辛味の中に野菜の旨味と出汁が溶け込み、スープごと味わいたくなる完成度。スパイシーながらも清らかさを感じさせる仕立て。

肉料理
鶏肉とカシューナッツの甘酢炒め。カリッと揚げた鶏肉の食感、ナッツの香ばしさ、甘酢の酸味と甘みのバランスが絶妙。クラシックな一皿を現代的に洗練させており、見た目にも華やか。

ドリンク
ロゼワインをボトルで。四川の辛味を和らげつつ、甘酢や香辛料との相性も良く、料理全体を軽やかにまとめる。
味わい・特徴の分析
四川料理特有の「麻(シビレ)」と「辣(辛味)」が本格的に表現されつつ、リゾートホテルらしい洗練された仕立てが光る。口水鶏は香り・辛味・旨味の層が重なり、食欲を一気に引き出す。水煮魚は辛さだけでなく魚の繊細な甘みが生き、重層的なスープの旨味が印象的。カシューナッツ炒めは優しさと香ばしさを兼ね備え、四川の刺激と広東的な繊細さをバランスよく体現している。
お酒やペアリングの紹介
ワインリストは泡・白・赤・ロゼまで充実し、アジア料理に寄り添うセレクションが魅力。四川の辛味にはロゼやリースリング、日本酒好きには中国茶との合わせも楽しめる。TWGティーの普洱茶や鉄観音なども用意され、ノンアル派も満足度が高い。リゾートらしいノンアルカクテルも充実し、幅広い層に対応している。
総評(価格・コスパ・印象・再訪意欲)
「Hai Yan」は、水上の絶景と現代中華を融合させた特別なディナー体験を提供するレストランである。価格はリゾート地らしく高めだが、料理の完成度・景観・サービスが揃っており納得感がある。四川の刺激と繊細な現代中華を一度に堪能できる場として、旅行のハイライトにふさわしい。再訪を強く望む名店である。
訪問日:2025/03/01(夜)


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