店舗紹介(立地、外観、雰囲気)
南麻布に位置する「茶禅華」は、お茶と中華料理を融合させた唯一無二のガストロノミーを体験できる名店。広尾・白金高輪・麻布十番の各駅からアクセス可能な立地でありながら、都会の喧騒を離れた落ち着きある空間が広がる。2階の個室円卓を利用した際には、和やかさと高級感が同居する雰囲気を体感できた。スタッフのホスピタリティは程よく心地よく、肩の力を抜いて楽しめる環境が整っている。

コースやメニューの流れ
コースはお茶とのペアリングを基軸に進む独創的な構成。
- 前菜:アオリイカの翡翠和え —— 清涼感と滋味深さ。
- 温菜:毛蟹を絹笠茸に詰めた一皿 —— 優しい温度感と濃厚な風味。
- 肉料理(序盤):チャーシュー —— 外はカリッと香ばしく、中に奥深い旨味。
- 冷菜:くらげ —— 圧巻のコリコリ食感。
- 揚物:桜海老真丈の春巻き × 鉄観音茶 —— お茶との組み合わせが光る。
- 椀物:雉の極上スープ 雲吞添え —— 透明感ある滋味深いスープ。

- 炒物:梅山豚の四川香り炒め × 四川竹葉青 —— 辛味と苦味の奥行き。

- 煮物:フカヒレ姿煮 —— 気仙沼ヨシキリザメを5時間煮込んだ濃厚スープ。

- 魚料理:スジアラの炭火焼き 葱と生姜添え —— 上質な身質と炭火の香り。

- 野菜料理:中台菜園ひゆ菜の瞬間炒め —— 瑞々しさを残した仕立て。
- 肉料理(後半):ラム炭火焼き クミンの香り —— 力強い香りと旨味。

- 麺物:担々麺 —— 白胡麻のスープと極細麺。

- 甘味:杏仁豆富 二温度仕立て —— 温と冷、二つの温度で同素材の魅力を引き出す。
味わい・特徴の分析
「茶禅華」の真髄は“和魂漢才”の体現。中国料理特有の力強さと、日本料理の繊細さが同居する。さらに料理ごとにお茶が寄り添うことで、香りや旨味の層が幾重にも広がる。ティーペアリングは、古樹銀針や水出し玉露、金萱烏龍茶などが登場し、温冷・軽重のバランスで料理を引き立てる。特にフカヒレ姿煮や雉スープといった深みある料理では、お茶が驚くほど自然にマリアージュしていた。
お酒やペアリングの紹介
最初の一杯は青島ビール・プレミアム。その後はティーペアリングを通して、お茶の新たな可能性を存分に体験。鉄観音、四川竹葉青、玉露など、産地や種類を変えながら提供されるお茶は、それぞれの料理の個性を増幅させ、ワインペアリング以上の納得感をもたらす。

総評(価格・コスパ・印象・再訪意欲)
「茶禅華」は中華料理の常識を覆すトップレベルの名店。価格帯は3万円超と高額ではあるが、唯一無二の“お茶と中華の融合”を考えればむしろ納得感が強い。コース全体を通じて体験するのは、食を超えた新しい世界観。リピーターが多いのも頷ける内容であり、特別な食体験を求めるなら必ず一度は訪れるべきである。
訪問日
2017/06/27(夜)


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